◆国際結婚2001年統計◆
厚生労働省の人口の人口動態によると、2001年に届けを出したカップルは約80万組で、そのうち国際結婚をしたカップルは約4万組で、20組に1組が国際結婚したことになります。2000年の国際結婚をしたカップルは約3.6万組ですので、2001年は対前年比9.6%ほどの伸びとなりました。
外国人との結婚のうち妻(外国人)、夫(日本人)の組み合わせが約8割を占めて、対前年比12.9%の伸びとなりました。この要因としては国内での男性側の結婚難があげられます。2001年現在20歳から49歳までの未婚の男性が約1,050万人おり、一方同じ年齢階級の女性は約800万人と女性1人に対して男性1.3人となります。このうち35歳から49歳以下の未婚男性が約220万人おり、この年齢階級の男性が結婚して自分の子供を希望するとすると仮定すると、対象になる日本女性は30歳から34歳までの未婚女性の約110万人となり、男性の30歳後半と40歳代の未婚の男性の2人に1人が、結婚して自分の子供を持てないという年齢構造的な問題も大きな理由として挙げられます。
30歳から34歳までの未婚女性の結婚条件としては、自分と年齢差がない男性を求 める傾向にあります。さらに年下の男性を求める女性も増えていますので、30歳後半と40歳代の未婚の男性の結婚事情は統計数字以上に厳しくなっていることが、国際結婚が増加している最大な要因のようです。
国籍別では、妻が外国人の場合、中国人が最も多く、約1万4千組(夫日本・妻・外国合計の43.6%)でフィリピン7千組(同22.4%)、韓国・朝鮮が約6千組(同19.4%)と続きます。
2002年に届けを出したカップル総数の推定は75.5万組と、2001年より減少することが予想されるために、国際結婚をしたカップルの割合が更に増加することが予想されます。2000年は22組に1組、2001年は20組に1組、2002年も20組に1組と国際結婚をしたカップルが着実に増加し、日本社会で知らないうちに国際化が進行していることが統計数字から読み取れます。日本人の国際結婚への敷居は徐々に低くなってきているようです。
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